Answer
最近では「盲導犬を見かけたら、声をかけない、触らない、食べ物を与えない」が
広く認識されるようになりました。
でも、勘違いをされている方も少なからずいるんですね。
盲導犬の使用者は当然のことながら目が見えません。
盲導犬も訓練を受けているとは言っても所詮は犬なので、
できることにも安全面にも限りがあります。
もちろん白杖で歩くよりずっと安心して歩けますし、
目の前にある危険なものもよけて歩いてくれるのですが、
それがどんな危険かを教えてくれる訳ではありません。
例えば駅のホームでのほんの一例ですが、ホーム上の階段が壁際にあって階段の右側しか通れないようなとき、盲導犬はできるだけ左側の端を歩こうとしますが、
階段の横というのはとても狭いです。
もし、階段の横に人が立っていたら、その人を押しのけて通るようなことはしません。
その人に触れないよう十分な間を開けて通り抜けようとします。
その結果、盲導犬の右側を歩いている使用者が
ホームを踏み外してしまう危険性が高くなってしまいます。
これが人なら「もう少し端に避けてもらえませんか」とお願いすることもできるんでしょうが、いかんせん犬はしゃべれませんし、犬を連れているのは何を避けたか認識できない盲人です。
。
ですから、私たちにとって声をかけていただけるのはとてもありがたいことなのです。
時々犬に声はかけないけれど、eye contactで
犬を誘惑する人がいるんですけど、これって犬にとっては声をかけられているのと
同じことだってご存知ですか?
あくまでも声をかけていけないのは盲導犬であって、
使用者としては声をかけていただけるというのは、見守っていただいているようでとても心強いです。
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